マンチェスター・バイ・ザ・シー
地元を出てボストンで便利屋として働く主人公のお兄ちゃんが亡くなってしまって甥っ子の後見人になったんだけど…
と言うというお話。
地元を出た主人公は甥っ子の後見人になるならば、ボストンから地元であるマンチェスターバイザシーに帰らなくては行けないのです。
でも主人公は頑なに地元に戻る選択をしません。
そうなると当然甥っ子はボストンに連れて行かなくてはならない。
しかしながら甥っ子は青春真っ盛り。
バンドに部活に恋にと大忙しなので、ボストンになんて行きたくない。
主人公は悩みます。
甥っ子の為を思えば地元で一緒に暮せば良いのだけれども…
街を歩くと時折思い出される過去の地元での暮らし。
そこでの主人公は家族を愛し、友人とも楽しく過ごしています。もちろん笑顔もみせます。
でも現在の主人公は笑いません。笑えません。
バーで酒を飲めば喧嘩はするし、女性からアプローチされても全てスルー。
心が壊れてしまっているのです。
全ては地元を出る理由になった事件の為なのです。
この理由がまぁ重いです。
重すぎて耐えられなくて地元を捨てて、で、もう世捨て人みたいに生きて行こうと思ってたら、お兄ちゃんの死でもう一度その理由と向き合って行くって流れです。
で、最終的に主人公はこう言います。
「乗り越えられないんだ」
そして主人公は乗り越えられないなりに、それでも甥っ子の人生を考え、信頼できる人達の力を借りて、なんとか状況を整えてボストンへ帰って行くのです。
ずっと灰色の空だったマンチェスターバイザシーに、春が訪れようとしています(かどうかは知らない)
某シンジくんはむかし、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだと自己暗示をかけて巨大ロボに乗っていましたが、全員がそんな頑張れるわけじゃないからね…
無理なときは向き合わなくても良いんだょ…
色々と手続きお疲れ様でした…